介護業界の人材不足について

看護の業界と同じように深刻な慢性的な人材不足に悩んでいる介護業界。
看護の仕事のように資格を持っていなくても働くことはできるため気軽に働くことはできるのですが、仕事内容が過酷な上に、職場によっては覚えることや知識などもまったく異なることもあり、仕事を始めても、すぐにやめてしまう人も後を絶ちません。
また、介護業務は非常に過酷な肉体労働であることから、仕事について1年以内に腰などを悪くしてしまう人も多いです。
また、デイサービスなど日中の仕事だけの職場であれば勤務も日中だけですが、ほかの生活施設などは夜勤などもあるため、結婚や出産によって家庭との両立ができなくなり辞めていく人も多いです。
そんな深刻な人材不足という未来の課題をどのように改善していったらいいのでしょうか。

・働く人のやりがいを感じさせる
つらいことがあってもやりがいがあると感じれば、人はなかなか職場を離れないものです。
利用者と介護職員のコミュニケーションを十分にし、利用者の生活目標を立てさせ、その生活目標に向かって仕事ができるような環境つくりをしていくと、介護職員は利用者の目標に向けてがんばるんだという遣り甲斐ができ、仕事が楽しくなって職場から離れる人が少なくなります。
・ボディメカニクスの積極的な活用
てこの原理などを応用した利用者にも、介護者にも負担の少ない介護を行なっていくことで、介護職員が体を痛めるなどの問題点は減っていきます。
・資格への積極的な誘導
最初は無資格で興味もなく働いていたとしても、働いているうちに介護に興味を持ってくる人もいます。
そういった人たちが積極的に介護福祉士などの資格を取得できるような環境を整備すれば、資格を取ると介護の仕事ももっと楽しくなってくるはずです。
・外人の起用
国は平成20年度から、日本人だけで介護の仕事を行なうには限界があるとしてインドネシア、フィリピン、ベトナムから介護の仕事をしてみたい人たちを受け入れるようになりました。
・資格保有者の働きやすい環境つくり
介護の仕事をしたいのだけれど、家庭との両立などが難しい、不安だという人たちに、パートやアルバイト、施設内に託児所を設けるなどといったさまざまな工夫によって、もう一度仕事がしやすい環境を整備することによって、資格を持っていながら働けなかった人たちをもう一度社会へ戻すことができます。



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